
入口正面のトイレは敢えて“R”の壁にこだわりました。トイレという場所を一番魅力的な空間に変えることがまわりの空間を活かすことに繋がるからです。
“R”の壁にライムグリーンの丸窓のある扉。誰だってその中に入ってみたくなりますよね?
“きっと楽しいところに違いない”そう思わせたいのです。ライムグリーンの扉を開けると中は男の子も女の子もお母さんも(時にはお父さんも)使えるトイレです。用を足したらまた遊びに飛び出していく姿が浮かんできます。
R壁、丸柱、そしてもう一つこだわったのが色彩です。
既存のV字型の躯体の面白さを活かすために、いろいろな色彩を楽しめるように工夫しました。その色彩はすべてパステルカラーで統一しています。必要に応じて2つの空間に仕切れるように3枚の引き戸を作りました。扉をすべて引き込めば写真右に見える白の袖壁の丸窓と扉の丸窓が重なり、扉の存在をわからなくしてしまいます。